神大フェスタ実行委員長として大学祭の運営を指揮する 仲西 優太さん 神奈川大学3年 21歳
殻を破った変革者
○…今週末にせまった神大フェスタ。ここまで企画や準備に追われていたが、「今月になってから、当日の段取りなどの確認が増えたので実感がわいた」と話す。5部署150人を引っぱる委員長として、授業以外はフェスタ一色。地元、大和市で続けている塾講師のアルバイトは9月から休んでいるほどだ。「この一年間頑張ってきたものがどんな風に形になるか、わくわくしている」
○…スポーツ好きで、幼稚園から中学校の間に水泳や野球を習っていた一方で、小さい頃から人とコミュニケーションをとるのが苦手だった。「自分から話しかけられないし、相手のことを考えすぎていた」と振り返る。しかし、高校でたまたま入った生徒会の仕事が殻を破るきっかけに。4mほどのスカイツリーを竹で作り上げたとき、「こんなこともできるんだ」と喜びが自信になった。
○…教員を目指そうと、推薦で神大へ。経済学部で教職課程も履修し、勉学だけでも多忙を極めるが「残すはあと32単位。4年生の後期はフェスタだけに集中できる」とにんまり。最初は成り行きで入った実行委員会だったが、今では委員長になるほどの熱中ぶり。「(委員長を志願したのは)組織を変えたかったから」。一度はなくなった大学祭を学生が復活させたという歴史がある中、委員の意識低下やマンネリ化に危機感を持った。「社会に出て恥じないよう指導している。徐々に良くなってきたと思う」とうなずく。
○…委員会の仕事はフェスタだけでなく、六角橋商店街のイベントにも携わる。「商店街の人たちは人情味があって好き」。たまの休みは友人とドライブ。静岡や山梨で温泉に浸かって気分転換するという。今から楽しみなのが来年6月から始まる教育実習。自身のターニングポイントとなった母校で地理・歴史を教える。「人間関係で悩んだときに頼ってくれるような、人の役に立てる大人になりたい」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>