ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 【12】中年になるとなぜ太る
知らず知らずのうちに太りはじめるのは40歳くらいからです。
気に入っていたスラックスのウエストが締まらなくなり、「食べ過ぎてもいないのに…」と首をかしげている方も少なくはなくいらっしゃると思います。食事の質も量も変わっていないのに太ってしまう、その原因は基礎代謝の減少にあるのです―。
基礎代謝は呼吸や体温調節など、生命を維持するために使われるエネルギーで、消費される全エネルギーの70%を占めています。
基礎代謝は筋肉量が多いほど高く、安息時でもエネルギーを消費してくれます。前述の「知らず知らずのうちに」の疑問は、身体活動の減少による筋肉量の低下がもたらせたものです。
基礎代謝が最も高いピークは10代の後半。40歳になると、その頃より150kcalも自然減少してしまいます。これは茶碗一杯分のごはんの量に相当しますから、若い時と変わらない食事量では一年間に5万4750kcal(150kcal×365日)となり、体脂肪に換算すると7・8kgにもなるのです。
この現実を無視していると、限りない過体重となってしまうのはお分かり頂けると思います。ではどうしたら、この負の連鎖を食い止められるのでしょうか。 それは食事制限をするか、筋肉量を増やして基礎代謝を高めるかの二者択一しかありません。
私は、将来的な要介護やロコモ予防の面から考え、運動することを勧めます。筋トレで筋肉量を増やし、腹式呼吸で横隔膜を鍛え、有酸素運動で心肺機能を高めてゆけば、知らず知らずの肥満を予防すること間違いありません。
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