三ツ沢小学校(八嶋真理子校長)で行われている「ほたるの愛育活動」が、今年で25年目となった。専門家や卒業生などの指導を受けながら、ほたる委員会の児童15人を中心にヘイケボタルの幼虫を飼育。毎年この時期に「ホタルドーム」で観察会を実施している。
同小の「ほたるの愛育活動」は、校舎の裏を流れるせせらぎ緑道が1988年に完成したことがきっかけ。横浜ほたるの会の呼びかけで準備を進め、市内でいち早く25年前から活動を始めている。
当初こそ放流を試みたが、地下鉄の地下水を利用した人口川のため、水位や水質が安定せず断念。そこで22年前、敷地内に「ホタルドーム」(約80平方メートル)と呼ばれる、ほたるを育てるための施設を作った。ドーム内には小さな川が流れ、シダやアジサイなどの植物が生えている。当時を知る宮本哲男元校長は「児童に地域とふれあいながら環境問題を学んでもらうチャンスだと思った」と愛育施設の建設理由を語る。
ほたる委員会に所属する約15人の児童は、今年も「三ツ沢せせらぎ緑道のほたるを育てる会」(丸重高会長)らの指導を受けながら、校舎内に設けられた「ホタルルーム」で、ホタルの幼虫の飼育と餌となるカワニナの繁殖を行った。毎日の水やりとドーム内の定期的な清掃などにより、5月末には約130頭を放流。ほたる委員の児童たちは6月17日、全校生徒にほたるの成長の様子を発表した。
同校では、7月3日までの午後7時30分〜8時30分を地域に開放し「ほたる観察会」を実施している。初日となった17日は親子約200人が訪れ、光を放ちながら舞うホタルを楽しんだ。八嶋校長は「ほたるの愛育は同校の誇り。地域の方たちの支援のおかげです」と感謝の言葉を述べた。
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