神奈川県は9月20日、土地の価格の目安となる基準地価格を公表した。神奈川区内は、全用途の平均変動率が3・1%(市内平均1・4%)となったのをはじめ、昨年に引き続き全ての調査地点で上昇または横ばいとなった。
基準地価格は、土地1平方メートルあたりの取引価格を不動産鑑定士の評価などを踏まえ、客観的に示すもの。調査は、全国の基準となる住宅地や商業地で行われており、今回発表されたものは、今年7月1日時点の地価。神奈川区内では、住宅地10地点、商業地8地点で調査が行われた。
住宅地の平均変動率は2・2%で県内2位。「六角橋3丁目587番6」が区内1番の変動率(3・6%)となった。一方、商業地は平均変動率4・1%で県内3位。「鶴屋町2丁目16番6」が9・8%で県内2番目の上昇率となった。また、最高価格地も「鶴屋町2丁目16番6」(190万円)が県内で7番目となった。
不動産鑑定士の渡部秀一さん=台町在勤=は「駅ビル再開発の期待感から横浜駅付近の基準地価は上昇した。一方で衰退する地域もある。今後は二極化が進むのではないか」と分析している。
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