ボーイスカウト活動に尽力する 小柳出(おやいづ) 勤さん 神之木町在住 61歳
父の遺志継ぎ後進育成
○…スカウトとは「先駆者」のことで、ボーイスカウトは「自ら率先して幸福な人生を切り開き、社会の発展の先頭に立とうとする少年」という意味を持つ。所属する横浜第19団は1951年に子安小で誕生。自身も小学3年生からスカウト活動に取り組み、現在はカブ隊(小3〜小5)の隊長として6人の児童を指導する。「あまり技能習得にとらわれることなく、野外活動を中心に取り組むアットホームな地域団です」
○…西寺尾小出身。経験者だった父の勧めでスカウト活動を開始した。「当時は1学年で10人ぐらい加入していた。神之木公園で遊びながら『カブブック』の習得に励んでいたよ」と懐かしむ。「世界ジャンボリー」と呼ばれる同世代のスカウトが一堂に会するキャンプ大会に出場した際、あまりに没頭したため一時成績が落ちた。「担任から指摘された父が『こんな機会は一生に一度しかない。今はスカウト優先でがんばらせる』と反論してくれた」と目に涙を浮かべる。
○…中学生のころからメカニックになることが夢だった。F1レースを観戦するため、毎年鈴鹿サーキットに足を運ぶほどの車好き。高校卒業後、専門学校を経て横浜トヨペットに入社。26歳のとき、系列店の全国整備技術コンクールで優勝するなど、すぐに頭角を現した。マネージャー職などの重責を担ってきたが、昨年第一線から退いた。「今の方が気楽でいいよ」。社内外でスカウト活動を公言。5年前に横浜地区カラーチーム隊の隊長に抜擢され、ザよこはまパレードを行進。二度目となる世界ジャンボリーにも携わった。
○…妻とも活動を通じて知り合った。ディズニー好きで、暇を見つけては通う一面も。「孫娘がもうすぐ小学生になる。スカウト4代目にしたい」と意気込む。病床にあった父が亡くなる直前、敬礼したことが忘れられない。「あれは父の遺言だったと思う。スカウトの遺志を継いでいきたい」
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