本紙は年頭にあたり、昨年10月にあったプロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議で横浜DeNAベイスターズから1位指名を受けた、六角橋にキャンパスを持つ神奈川大の浜口遥大(はるひろ)投手(人間科学部4年)にインタビューを行った。浜口投手は学生時代を過ごした横浜への思いや、プロ野球での抱負を語った。
巨人・長野選手と同郷
――野球はいつ・どこで始めたのですか。
「佐賀県の小学校で1年生から始めました。中学校の大先輩に、巨人軍の長野選手がいます。面識はありませんが、地元の役所や駅には大きなポスターがあって憧れていました」。
――高校は強豪校だったのですか。
「いいえ、一般入試で県立三養基高校に入りました。甲子園なんて考えてもいませんでした。142Kmを投げて注目はされていましたが、県ベスト8が最高です」
――神奈川大へ進学したきっかけは。
「縁があって誘ってもらいました。設備や環境など、九州で野球をやるより成長できると思いました。本当に横浜で勝負して良かったです」
1日5食で12kg増量
――MAX151Kmと聞きました。大学で何が成長したのですか。
「初めての寮生活で野球を一番に考えることができました。入学当時は173cm・68kgだったが、1日5食で80kgに。トレーナーの指示も的確で、体が一回り大きくなりました」
――行きつけの場所などはありますか。
「部員たちと大学近くのビリヤード店や、六角橋商店街の食べ放題のお店によく行きます。みなとみらいの景色が好きなので、海を眺めながらジョギングすることもありますよ」
――プロを意識したのはいつですか。
「大学進学当時は漠然と考えていました。大学2年の春に、全日本大学野球選手権大会で準優勝して真剣に考え始めました」
――具体的な変化はありましたか。
「2年の夏に大学日本代表に選ばれ、レベルの高さを痛感しました。そこからプロに行くためではなく、活躍するための練習を意識するようになりました。」
――自信のあるボールと課題について教えて下さい。
「ストレートとチェンジアップの緩急が持ち味。気持ちがピッチングに影響するタイプなので、闘争心を持ってバッターに挑んでいます。変化球の制球力をつていきたい」
大舞台が好き
――ドラフト会議を振り返ってください。
「地元の横浜か阪神に行きたいと思っていた。期待はしていたがDeNAに1位指名してもらい、ほっとしました」
――DeNAの印象はどうですか。
「ファンも熱いし、横浜の街全体から応援されている感じがする。横浜スタジアムは投げやすい。大舞台が好きなので思い切って投げたいです」
――最後に夢や目標を教えて下さい。
「夢は長く愛されるプロ野球選手になることです。そのためにも、まずは開幕ローテーションに入って1勝を目指す。2桁勝利と新人王が目標です。育ててくれた横浜に恩返ししたいですね」
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