神奈川区版 掲載号:2017年3月16日号

神奈川区の認知症初期集中支援チームの担当医師として尽力する

赤塚 英則さん

神奈川区在勤 56歳

地域医療の伝導者

 ○…神奈川診療所=新町=の所長として昨年9月から「神奈川区認知症初期集中支援チーム」の医師を担当。神奈川区役所や地域包括支援センターと連携しながら、40歳以上の治療を受けていない認知症の人や家族、この疑いがある人を訪問し、約半年間かけて自立した生活を送るためのサポートを行う。チーム発足から半年ほどが経ち、3者の連携から、把握しきれていなかった認知症の人の支援件数も増えてきた。3月10日には、認知症の理解を求めた公開講座も開いた。「事業を通して、認知症の人が安心して暮らせるまちづくりの一助になれば」と意気込む。

 ○…中学生の時、子どもの頃から通っていた病院の先生に憧れを持ち、医者の道に興味を持ち始めた。『戦争を知らない子供たち』などで知られるフォークシンガー・北山修さんが書く詞に心を打たれ、彼が精神科医であったことから同じ道を歩もうと心に決めた。大学卒業後は鶴見区にある汐田総合病院で腕を磨いた。 ○…「最先端の医療を臨床・研究するよりも、人の暮らしが身近にある中に身を置きたかった」と医師の肩書きを得た後は、青森県弘前市にある病院に4年ほど務めた。「一人として同じ治療法はない」と精神科の深みを知り、診療する傍ら地域向けの講座を開講。地域の人との交流から「臨床、研究されている成果を誰でもわかるように伝えることが私の使命となった」と神奈川県に戻り、神奈川診療所を背負う立場になってからも市民向けの講座を積極的に行い、情報を発信している。

 ○…茅ヶ崎市に生まれ、現在は葉山町に妻と2人で暮らす。休日は音楽を聴いてゆったり過ごすことが多い。ファンであるポール・マッカトニーのライブに行く予定もあり心待ちにしている。「良い歌詞を聞くと心が落ち着く。言葉で伝える仕事だからこそ、自分の心が穏やかでなければ」と笑顔で語った。

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