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不定期連載 「なでしこ通信」スタート その1 夏の紫外線対策
済生会神奈川県病院=富家町=が、医療コラム『なでしこ通信』の連載を始めました。第1回目のテーマは「夏の紫外線対策」です。
特に夏場は紫外線が強く紫外線対策が欠かせませんが、ここでは紫外線対策に有効な日焼け止めの選び方・使い方について触れていきたいと思います。
一般的な日焼け止めは、紫外線防御効果と使用感を重視し、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を組み合わせて作られています。紫外線吸収剤は皮膚刺激が生じることがあるため肌の弱い人や子供などは紫外線吸収剤を含まない、いわゆる『ノンケミカル』と言われる製品の使用が推奨されます。
日焼け止めには紫外線防御効果の指標としてSPFとPA分類が表示されています。平均的な日本人は夏の昼間に20分日光にあたると、翌日にサンバーンを生じますが、SPF15の紫外線防止剤を塗ると20分×15(SPF値)=300分までは日光に当たってもサンバーンが生じないことになります。PA分類は色素沈着をどれくらい防ぐかを示し、PA+〜PA++++までの4段階あり、+が多いほど高い効果があります。実際には汗で流れ落ちたり、拭いたりすることによって数値通りの効果が得られないことを考慮に入れる必要があります。
また、紫外線防止剤がその効果を発揮するには塗り方も大切です。薄めに塗ってしまうと十分な効果が得られないとされており、たっぷり均一に塗ることが大事になってきます。厚く塗ると白っぽくなってしまいますが、屋外活動の15分前までに塗ると肌に馴染んで白さが目立たないようになります。2〜3時間ごとに重ね塗りすることで、汗や時間経過による効力の減弱を防ぐことができます。
サンバーンや紫外線による光老化を防ぐためにも、適切な紫外線対策を心がけてください。
皮膚科の西本周平医師は、一般外来診療のほか皮膚腫瘍の手術にも注力。「気になる皮膚の『しこり』などがあれば気軽に受診してください」と話しています。
■済生会神奈川県病院【電話】045・432・1111
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