神奈川区版 掲載号:2017年10月5日号
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NPO法人フードバンク横浜の事務局長として生活困窮者などを支援する

加藤 安昭さん

栄町在住 79歳

「栄枯盛衰」経て社会貢献へ

 ○…まだ食べられるにも関わらず、廃棄されてしまう「食品ロス」は全国で約632万tと試算される。同法人は「食と心のフードバンク 救われる側から救う側へ」を掲げ、昨年7月に任意団体としてスタート、12月に横浜市の認定を受けた。5つの子ども食堂と無料塾に通う8人の中学生、2つの公立高校に引き取った食料を提供するほか、シングルマザーを対象にした無料相談会も始めた。「少しずつ支援の輪を広げていきたい」。六角橋でのセミナー開催もその一環だ。

 〇…静岡県出身。次々と東京へ旅立つ親類たちを見て、「いずれは自分も」と都会に対するあこがれを強くした幼少時代。外国と関わる時代がやってくることを見据え、明治学院大英文科に進学。得意の英語を生かそうとホテルマンになった。「皇太子の部屋係に抜擢されたことがある。それがね…」と、時おり冗談を交えながら聞く人の心を鷲づかみにする。

 〇…その後、高度成長期の波に乗り青年実業家として財を成すが、多角化経営が行き詰まり倒産。2度の離婚や路上生活も経験した。借金を清算し「手形に追われた男が見事に立ち直った」というタイトルでコンサル活動を開始すると、これが当たり全国から相談依頼が殺到。成功者としてウォール街を闊歩したこともあるが、「今度は投資で大失敗しちゃった」と波乱万丈の人生を面白おかしく振り返える。

 〇…栄枯盛衰を経てたどり着いたのが社会貢献の道。東日本大震災の際、自分のことより他人のことを優先するボランティアの姿に感銘を受けた。「これからは我欲を捨てよう」と決意。娘の住む横浜にフードバンクの拠点がないことを知り、3年前に神奈川区へ。静岡に残してきた旧家は築100年以上。地域の拠点としての活用を模索しているという。「生まれてきたからには何らかの役割があるはず」。新たな目標に向け情熱は衰えそうにない。

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