神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2017年10月5日 エリアトップへ

NPO法人フードバンク横浜の事務局長として生活困窮者などを支援する 加藤 安昭さん 栄町在住 79歳

公開:2017年10月5日

  • X
  • LINE
  • hatena

「栄枯盛衰」経て社会貢献へ

 ○…まだ食べられるにも関わらず、廃棄されてしまう「食品ロス」は全国で約632万tと試算される。同法人は「食と心のフードバンク 救われる側から救う側へ」を掲げ、昨年7月に任意団体としてスタート、12月に横浜市の認定を受けた。5つの子ども食堂と無料塾に通う8人の中学生、2つの公立高校に引き取った食料を提供するほか、シングルマザーを対象にした無料相談会も始めた。「少しずつ支援の輪を広げていきたい」。六角橋でのセミナー開催もその一環だ。

 〇…静岡県出身。次々と東京へ旅立つ親類たちを見て、「いずれは自分も」と都会に対するあこがれを強くした幼少時代。外国と関わる時代がやってくることを見据え、明治学院大英文科に進学。得意の英語を生かそうとホテルマンになった。「皇太子の部屋係に抜擢されたことがある。それがね…」と、時おり冗談を交えながら聞く人の心を鷲づかみにする。

 〇…その後、高度成長期の波に乗り青年実業家として財を成すが、多角化経営が行き詰まり倒産。2度の離婚や路上生活も経験した。借金を清算し「手形に追われた男が見事に立ち直った」というタイトルでコンサル活動を開始すると、これが当たり全国から相談依頼が殺到。成功者としてウォール街を闊歩したこともあるが、「今度は投資で大失敗しちゃった」と波乱万丈の人生を面白おかしく振り返える。

 〇…栄枯盛衰を経てたどり着いたのが社会貢献の道。東日本大震災の際、自分のことより他人のことを優先するボランティアの姿に感銘を受けた。「これからは我欲を捨てよう」と決意。娘の住む横浜にフードバンクの拠点がないことを知り、3年前に神奈川区へ。静岡に残してきた旧家は築100年以上。地域の拠点としての活用を模索しているという。「生まれてきたからには何らかの役割があるはず」。新たな目標に向け情熱は衰えそうにない。

神奈川区版の人物風土記最新6

久保田 剛さん

この春から神奈川警察署の署長を務める

久保田 剛さん

神奈川在勤 58歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

福田 茂さん

4月1日付で神奈川消防団の団長に就任した

福田 茂さん

幸ケ谷在住 65歳

4月4日

小谷野 貴弘さん

南神大寺小学校の創立50周年記念事業実行委員長を務めた

小谷野 貴弘さん

神大寺在住 42歳

3月28日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月21日

近藤 真さん

火災への適切な初期対応で、神奈川消防署から感謝状表彰を受けた

近藤 真さん

西寺尾在住 72歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook