第48回衆議院総選挙の投開票が10月22日に行われ、県内最多の5人が立候補した神奈川3区(鶴見区・神奈川区)は、10万1157票を獲得した小此木八郎氏(自民・前)が、8期目の当選を果たした。投票率は前回を2・79ポイント下回る47・86%で、過去最低を更新した。
公示前に複数の新党が立ち上がるなど、風向きの読みにくい選挙戦となった今衆院選。神奈川3区は、自民、希望、共産、諸派に加え、直前に立民の推薦を受けた無所属が立候補し、県内最多の5人が乱立する中での戦いとなった。
選挙戦では、5年間のアベノミクスの実績などを訴えた小此木氏が、盤石の戦いぶりを展開。次点と約5万5千票という大差での圧勝となった。
地元入りは2日間のみ
8月の第3次安倍改造内閣で、国家公安委員長として初入閣を果たした小此木氏。8期目を目ざした今回は、「初めて自分の選挙区を留守にする選挙だった」と振り返る。公示期間中、丸1日地元に入ったのは2回のみ。残りは公務の合間を縫い、数時間戻る程度だったという。8回目の国政には、「決して甘い結果ではない。厳しさにも対応する姿勢を作っていく」と気を引き締めていた。
他候補及ばず
衆院解散直前に民進を離党した勝又恒一郎氏(希望・元)は、3区3度目の挑戦も次点に。「全力で戦ったが及ばず。応援してくれた皆様にお詫びする。今後は支援者と考えながら決める」と3区での活動継続は明言を避けた。
公示前日に立憲民主の推薦を受けて挑んだ伊藤久美子氏は、短期間での選挙戦で票を集めきれなかったものの、「できる限りのことはやった」とコメント。「出てくれてありがとうという声もあり、力を貸してくれた方もいた。感謝したい」とした。
野党共闘の破たんで登板した釘丸進氏(共産・新)は、「候補者を一本化できず、自民党候補を楽にさせてしまった。今後も与えられた役割の中で政策を訴えていきたい」と語った。
「国防」を掲げ、防衛費倍増などを訴えた壹岐愛子氏(諸派・新)は、「自民一強になってしまい悔しい。投票してくれた人の期待に応えられるようこれからも活動していく」と話した。
なお、勝又氏は重複した比例南関東ブロックでの議席獲得もならなかった。
投票率県内最低に
投票日当日の台風の影響もあり、3区の投票率は過去最低を更新。47・86%で、初めて50%を割り込み、県内18選挙区中最下位だった。
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