神奈川小学校(宮田肇子校長)で10月24日、全盲テノール歌手の新垣勉さんを招いたコンサートが開かれた。この行事は「神奈川小ふれあいDAY」の一環で神奈川小学校PTA(小野和伸会長)が主催。
市内在住の新垣さんは、国内外で活躍するテノール歌手。沖縄県読谷村に生まれ、生後間もなく失明。中学2年生のときに、母と慕っていた祖母を亡くし天涯孤独となるなど、壮絶な半生を送る。こうした体験から、小中学校を中心に命の大切さを「歌」と「語り」で伝え続けている。
その半生は中学校英語の教科書に綴られている。今年で歌手活動が37年目を迎え、9月には「横浜文化賞」も受賞した。
当日は全校児童の前で、『となりのトトロ』や『君をのせて』などジブリの名曲をピアノ伴奏で力強く歌い上げて会場を魅了。金子みすゞの『わたしと小鳥と鈴と』『こだまでしょうか』の詩を歌で表現するなど、思いやりの心を歌声を通じて伝えた。曲間には、音楽と向き合った新垣さん自身のエピソードを紹介。「何か一つでも、得意なこと、好きなことに熱中する大切さ」や「人との出会いを大事にしてほしい」ことを児童へ熱弁した。
小野会長は「心に響く歌と話に感動した。公演で児童たちが命の尊さ、大切さを感じてくれたら嬉しい」と思いを述べた。
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