商店主らが講師となり、プロならではの知識や技術を提供する「まちゼミ」。全国約300の地域で取り組まれているこの企画が、大口商店街エリアに初上陸する。商店主らは3月の開催に向け、準備を進めている。
商店街の店主が自分たちの専門知識を教えるまちゼミは、2002年、愛知県岡崎市で始まった。コミュニケーションを重視した少人数制の無料講座を行うことで、商店街活性化はもちろん、受講する顧客や地域にも還元される事業として全国に広まった。
大口商店街エリアでは、3月の開催を予定。準備するのは、大口通商店街・あけぼの通商店会・大口1番街の3商店街と、大口駅周辺の経営者や後継者が中心となって地域活性化のために活動する任意団体「大口夢」の店主らだ。
発起人は横浜信用金庫大口支店の濱崎勇支店長=人物風土記で紹介=。鶴見区(生麦エリア)のまちゼミに参加した同期からの紹介で、大口通商店街の渡辺誠理事長とともに、まちゼミの生みの親である松井洋一郎さんの講演に参加したことがきっかけ。そこで商店街活性化の取り組みに感銘を受け、大口まちゼミ実行委員会の立ち上げに奔走。セミナー開催時の場所の提供など、自らも副委員長として会を支えている。
本番めざし研修
開催にあたっては、(株)全国商店街支援センターが協力。参加店は10月17日から1月21日まで、4回にわたって同センターによるまちゼミ研修事業を受け、本番に臨む。
2回目となった11月3日の研修では、松井さんを講師に、美容室や歯科医院、時計店、酒店、花店などの約30店舗の商店主らが、リピート客の作り方などを学んだ。松井さんは「三方よしの絶妙なバランスが大切」と説き、「数を集める『集客』と利益に貢献する『収客』の見込める講座を、3年続けることがコツだ」と話した。
大口夢の代表で大口通商店街の役員でもある吉川光洋委員長は「まちゼミによって新しいお客様との出会いだけでなく、店主同士の親交を深めることにもつながるのではないか」と期待を寄せている。
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