子どもの貧困対策として安い価格や無料で食事を提供する「子ども食堂」に注目が集まる中、区内の2つの専門学校が10月から、「スイーツ」や「保育」という、それぞれの得意分野をいかした子ども食堂の運営を始めた。
社会貢献の一環として運営にあたるのは、横浜スイーツ&カフェ専門学校=西神奈川=と横浜こども専門学校=二ツ谷町=の学生たち。両校は学校法人三幸学園の姉妹校だ。
昨今のブームを受け、全国には400カ所以上の子ども食堂があるといわれている。区内でも飲食店や民間企業のほか、自治会町内会などの地域が主体となった取り組みも増えてきた。ただ、開催場所やボランティアの確保など、環境面でのハードルが高いのが課題となっている。
学内カフェで
こうした状況にあって、両校には場所・ボランティアの確保に問題はない。開催場所は、スイーツ専門学校内にある本格的な学内カフェを利用。学生自身が隔週でカフェ店を企画・運営しているノウハウをいかし、栄養バランスを考えた食事を提供する。こども専門学校の学生たちは、一角に設けられたキッズスペースで絵本の読み聞かせなどを行う。カフェ専攻の後藤亜美さん(2年)は「子どもたちから『美味しかった』と言ってもらえるのが一番うれしい」とやりがいを語る。
この「横浜こども食堂」は、10月10日にオープンした。3回目の開催となった11月7日も大盛況。参加者は「食堂の飾りつけが素敵で、季節の食材もおいしかった」とブッフェスタイルの食事を楽しんでいた。
今後は火曜日午後5時30分〜7時(月1・2回程度)の開催を予定。子どもは無料(参加は小学生まで)、保護者同伴の場合300円となる。担当者は「孤食対策が本来の目的なので、本当に必要な方に来てもらいたい」と話している。
詳細は同校【電話】045・276・4632へ。
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