東横線東白楽駅周辺から横浜駅周辺までの線路地下化にともない進められていた「東横フラワー緑道」の全整備がこのほど完了した。4月16日には、最終整備区間となっていた「高島山トンネル周辺緑道」がオープンし、トンネルの渡り初めに多くの関係者が集まった。
高島山トンネルのオープンにより、全長1・4Kmの連続した緑道が完成し、全線で利用が可能になった。渡り初めには、岡田優子区長や伊東満区連合町内会会長、加賀一海運営管理委員会会長のほか、多くの関係者ら170人が集まり、フラワー緑道の全線開通を祝った。区政振興課では「『三ツ沢せせらぎ緑道』や『滝の川せせらぎ緑道』とあわせ、回遊性のある緑道ネットワークが形成される。ぜひ、積極的に利用してください」と呼びかけている。
開通後は、出勤や通学、散歩などでトンネルを利用する人も多く見られ「反町から横浜まで歩いていけるようになって便利になった」と地元住民は喜んでいる。一方で、防犯上の理由から、トンネル内は防犯カメラが設置されており、夜間は閉鎖。通行可能時間は、6時から21時半までに制限される。地元議員によると、夜遅く帰宅するサラリーマンを中心に「終電時間くらいまでは通行させてほしい」との要望もあるようだ。
地域による運営管理を
東横線地下化による跡地利用整備案は、平成14年度に立ち上げた地元住民らによる検討会でまとめられた。素案では、跡地を都市における貴重なオープンスペースとして考え、回遊性のある緑道として整備することを目指した。これを基に、横浜市都市整備局が平成17年12月から緑道整備に着手。緑道の愛称「東横フラワー緑道」も、区民の公募により平成18年4月に決定したものだ。
地域による自主的・持続的な運営管理を行うことを目的として、平成18年6月には、沿線自治会・町内会、商店会、小・中学校などの代表を医院とする運営委員会も発足した。その他、沿線では複数の緑道・公園愛護会が結成され、緑道の清掃や花壇づくり、広場や緑道を利用したイベントなどを行っている。
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