神大生 続々被災地へ 「ボランティア駅伝」として継続派遣
東日本大震災からまもなく5ヵ月。がれきの撤去やヘドロのかきだしなど、被災地ではいまだ多くの人的支援を必要としている。そんな中、神奈川大学では「”東北”ボランティア駅伝」と銘打ち継続的に学生を派遣しており、7月15日現在432人に達した。
神奈川大学は4月から、岩手県遠野市を支援基地として学生や教職員らによるボランティア支援チームを切れ目なく継続的に派遣している。遠野市は、本田敏秋市長が同大卒という縁から4月19日には石積勝副学長が訪問し、義援金を届けている。
派遣されるのは、ゼミ、サークル、部活動など15人前後の団体。2日間から1週間の滞在期間は、授業の出欠席が配慮される。ボランティア活動は、1回4日間の日程で、遠野市沿岸被災地後方支援室との連携により被災者支援活動をサポート。学生ボランティアは、物資センターの支援物資仕分けや配布作業、本部における書類整理補助、避難所での活動補助などを行っている。
こうした派遣の背景には、学生の希望もある。4月に初めての派遣希望を募ったところ、想定以上の申し込みがあった。そこで大学側は学生の声に応えるべく「ボランティア駅伝」と銘打ち、大学負担での学生派遣を決めた。6月29日には、参加者による報告会が行われ「支援をしに行った自分たちが逆に励まされた」「今できる事をやりたい」と、現場での貴重な体験を語り合っていた。
中島三千男学長は「第一義的には被災地の復興支援ですが、学生にとってもメリットは多い。被災地に出かけて自分の眼で被災状況を見、被災者の声を聞き、肌で感じることは、将来世界で活躍する人材に育っていく上で、大きな意味を持つものと思います」と話している。
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