小学校教諭であり絵本作家としても活動する 宇都木 美帆さん 二本榎在住 36歳
一人ひとりが主人公
○…「教員は天職。毎日が発見の連続で充実しています」。市立東品濃小学校(戸塚区)の4年生28人の担任として教鞭を執る傍ら、子どもの個性を大切にしたストーリーと可愛らしいキャラクターが登場する『マスクシリーズ』など、絵本作家としても活躍する。「私の作品を楽しみにしてくれる子どもたちが元気の源。先生をやっているからこそ、創作意欲がわいてくる」
○…出身は栃木県小山市。勉強が苦手で、絵を描くことだけが好きな少女。転機は恩師との出会いだった。「中学から通い始めた学習塾の先生のおかげで、学ぶ楽しさを教えてもらった」。一度火がつけば没頭するタイプ。まるでスポンジのように知識を吸収していった。文化系のイメージがある一方で、中高6年間はバレーボール部に所属。「春高バレー」を目指すという体育会系の一面も。「日本代表の中垣内選手に憧れていました」と照れ笑い。その後、横浜国大教育学部美術家で彫刻を専攻。在学中に教員免許を取得した。
○…塾講師をしていた頃に「サメの顔に生まれ、そんな自分が好きではないサメの子の物語」の夢を見た。友人の勧めで小学校の教諭に転職。いろいろな子どもたちと接する間に、夢で見たサメの子と同じ思いの子が沢山いることが分かった。これがきっかけで、絵本作りを開始。15キャラクターそれぞれが主役になるストーリーが誕生した。
○…好物はラーメン。特に豚骨がお気に入りで、ブログでランキングを付けるほど。尊敬するのはゴッホ。その独特な色使いに衝撃を受け、ありとあらゆる文献を読み漁ってきた。地方紙での8コマ漫画の連載も決まり多忙を極めるが、復興支援として月1回は女川町まで出向く。「一番じゃなくていいから自分らしく行こう。一人ひとりが主人公なんだから」。今後も「誰もが自分に生まれてきて良かった」と思える作品を作っていくつもりだ。
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