神奈川区歯科医師会の会長として歯の健康づくりを推進する 足立 武久さん 西寺尾在住 70歳
地域に根ざした活動を
○…昨春、会員約140人の先導役として、ベテラン歯科医に白羽の矢が立てられた。「これまで以上に外へ向かって発信しよう」。学校や施設の検診事業だけでなく、区民まつりでは、歯の健康に関する啓発活動に注力。その他、母親教室や歯周病予防教室など、年間を通じて様々な活動を行ってきた。2月19日には無料口腔がん検診を行う。「早期発見できれば助かる病気だ」と定期健診の必要性を熱っぽく語る。
○…東京都文京区生まれ。親子3代の江戸っ子。自他ともに認める真面目な性格で、長男として正義感も強かった。早稲田大では、生物同好会に所属。「山の生態観察のため、南アルプスを中心に、高山植物の研究に明け暮れた」。卒業後は、家業を継いでガソリンスタンドを経営。「一般社会のことも理解した上で患者さんに接することができるから、社会人経験はプラスになった」。医師である姉の影響もあり、32歳で鶴見大歯学部に進学。ここでも山の会を発足。14歳下の同級生とは、現在も山歩きを楽しむ仲だ。
○…以前は武蔵野市で勤務医をしていた。歯学部時代の同級生が倒れ、大口にある「ひらもと歯科医院」を引き継ぐことになった。「歯科医師歴30年といっても、この地に移って間もないので、また一から頑張っています」。人の面倒見が良く、歯学部の同窓会幹事のほか、早稲田の生物同好会でも役職を務める。「この年齢になっても会合が多くて外出してばかりだよ」と苦笑い。
○… 趣味は学生時代から続ける将棋で、アマ4段の腕前。無添加食材で作られる妻の手料理と、若い人と交流することが若さの源。80歳で20本以上の自分の歯を保つ「8020運動」を推進しており、「歯科医療は治療から予防へ」が持論だ。今後は高齢化を見据え、訪問診療にも取り組む方針。「これからも地域に根ざした活動を通じて社会貢献をしていきたい」
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