神奈川区長に就任した 川名 薫さん 磯子区在住 58歳
安全と信頼の区政運営を
○…4月1日付けで神奈川区の区長に就任した。臨海部のウォーターフロントに広がる近未来的な街、アーケードが懐かしい商店街、そして田園地帯。神奈川区が、まるで日本の縮図のように多様な顔を持つことに驚いた。「この街には、地域の自主的な活動団体による支え合い、企業、プロスポーツチーム、大学など、魅力ある財産がたくさんあります。魅力あふれる神奈川区で仕事ができる喜びを実感しています」
○…東京生まれ、横浜育ち。文章を書くのが好きで、本に関わる仕事に就くのを夢見る文学少女だった。県立湘南高校ではフェンシング部に所属。マイナースポーツを選んだ理由は、「ちょっと練習すればインターハイに出場できると思って」。いざ入部すると練習は想像以上に厳しく、力の入る利き足だけがみるみる太くなっていった。「ジーパンのサイズ選びにも苦労しました」。その甲斐あって当初の目標を達成した。
○…東京教育大学文学部では、坂口安吾を研究。「既成モラルに抵抗した、太宰治などの無頼派作家が好きです」という意外な一面も。卒業後は、女性が一生働ける職場として東京都に就職した。結婚を機に横浜市役所へ。港北区役所、民生局(現・健康福祉局)を経て、先月まで水道事業に20年間従事。水道局港南営業所長時代に始めた「出前水道教室」は好評で、市内全域に広がった。経営企画部担当部長として「横浜ウォーター(株)」設立をけん引し、日本全国を駆け巡ったのも思い出に残っている。
○…グループサウンズが好きで、ザ・ゴールデンカップスの追っかけをしていた。昨年は「能」にハマり、足しげく公演に通った。さらに、体力作りのためにマラソンにも挑戦している行動派。今後は「誠実」「謙虚」「寛容」をモットーに区政運営にあたる。「区役所は横浜市の顔です。区民の安全を守り、信頼が存在する職場作りを目指したい」と現場主義を掲げる。
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