神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2012年8月16日 エリアトップへ

熱中症救急搬送 成人の発症が増加 残暑で警戒を呼びかけ

公開:2012年8月16日

  • LINE
  • hatena
神奈川区内の熱中症における救急搬送患者数(H23.7ーH24.7比較)
神奈川区内の熱中症における救急搬送患者数(H23.7ーH24.7比較)

 全国的に熱中症による救急搬送者が増加している中、神奈川区でも先月後半から搬送者が増えている。区福祉保健課では、ふれあい訪問員が高齢者に熱中症予防を啓発したマグネットを配るなど対策を講じている。

 昨年7月の区内での熱中症による救急搬送者は18件。主な内訳は重症1人、中等症7人、軽傷10人だった。今年7月の搬送者は、重症者こそいないものの同じく18人と変わらず、この夏も多くの人が体調不良に見舞われた。昨年と対照的なのは搬送者の世代。昨年は高齢者10人、成人8人とやや高齢者が多い傾向にあったが、今年は高齢者4人、成人13人、少年1人と成人の発症者が目立つ。建設現場や工場での作業、深夜から朝まで働いていたことなど、労働環境下での発症が多発しており、神奈川消防署は「二日酔いや朝食を食べていない場合も熱中症にかかりやすい。社内でお互いに体調の異変に気をつけ、声掛けをしてほしい」としている。

 また、梅雨明け以前の7月16日まで1人だった搬送者は、17日には一日に4人搬送され、その後も複数の搬送者が確認されている。搬送場所は屋外よりも屋内が多く「空調が稼働していて気温が30℃以下でも、湿度が高いと発症します。特に高齢者はエアコンが苦手だったり暑さに対する反応が鈍くなっている分、対応に遅れが出やすい」と担当者は分析する。

区内企業にも注意呼びかけ

 同消防署では「熱中症予防広報」として、家庭でも作れる経口補水液の作り方を載せたチラシを配布している。区福祉保健課では「高齢者の方ほど節電意識が強いので熱中症になりやすい」とし、市の派遣するふれあい訪問員が高齢者宅に訪問する際には、「熱中症予防のための5か条」が書かれたマグネットを配布するなどの対策を講じている。

 「予防するにはどうしたらいいのか」という高齢者からの問い合わせもあり、自治会や地区センター、区内企業などにも「節電を意識しすぎて我慢をしないでほしい」と注意を呼びかけている。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

体験コーナーを刷新

市民防災センター

体験コーナーを刷新

大和ハウス工業と連携

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook