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神奈川区版 公開:2013年2月21日 エリアトップへ

「瀧乃川保存を考える会」の代表として、防災井戸作りに携わっている 瀬井 恒之さん 片倉在住 59歳

公開:2013年2月21日

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自然で子どもを育みたい

 ○…滝の川の源流である片倉うさぎ山公園に防災井戸を掘り、地域の防災コミュニティの育成と自然保護をしよう―。市まち普請事業のコンテストでほぼ満票を獲得し、実現への第一歩を歩みだした。「絶対に認定されるため、予算も最小限にした」と微笑む。源流が流れ込んだ池はヘドロで汚れて生き物もいなかったが、地域の仲間と毎週のように整備して元通りに。4月以降の着工に向けて準備にとりかかっている。

 ○…熊本県の山奥育ち。山でアケビなどを採ったり海で泳いだり、自然に育てられた。中高では剣道や陸上、器械体操を経験。「社会人になってから同僚と温泉に入った時、童顔なのに体がムキムキだったから驚かれたよ」と笑う。高校を卒業後、現在も勤める建設会社に入社。結婚し娘が生まれると、38歳で片倉に引っ越す。「娘のために始めた」と、これまで体育指導員や町内会長など地域活動に携わってきた。

 ○…2006年、市まち普請事業で片倉うさぎ山公園に地域のコミュニケーション基地「うさきちハウス」建設を提案、実現させた。代表として管理・運営しているプレイパークに訪れる子どもたちにも愛されるハウスとなり、イベントがあると顔を出すことも。「子どもたちが『瀬井さん』と呼んでくれるのが嬉しい」と目を細める。まち普請認定は2度目で、喜びもひとしおだ。休みの日も仲間と公園で清掃や池の整備で充実の日々を過ごす。

 ○…焼酎好きの九州男児、毎日の晩酌が疲れを癒してくれる。春に社会人になる娘とは「メールは今でも来るよ」と嬉しそう。「小さい頃あれだけ自由に遊んでいたけど、実は近所のおじさんが僕たちが遊べるよう山の持ち主に謝っていたんだ」。20歳過ぎてから知ったが、直接お礼を言うことは叶わなかった。「(まち普請は)終わりはない。子どもが遊べる池を作りたい」。幼い頃の自分を重ね合わせ、自然と子どもたちを育む。
 

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