神奈川区内の農業生産の大部分を担う菅田羽沢地区のキャベツ畑で、春キャベツの収穫がピークを迎える。例年に比べ今年は若干生育が遅れていたが、連休明けには最盛期になるという。
同地区の春キャベツは、例年5月の連休明けからピークを迎え、6月の中旬まで一日約5千ケースがJAに出荷される。今年は若干生育が遅れたため、4月後半時点の出荷数は例年に比べると少なめだ。平均気温に限ってみると、今春は平年を若干上回っているが、4月の「爆弾低気圧」をはじめ、3月末からの1カ月間で3回も気温の乱降下が起きた。このような不安定な天候が、キャベツの生育に少なからず影響を及ぼしたと考えられる。今後、出荷のタイミングや出荷量によって価格の高騰などの影響が出てくる可能性もある。
地元農家の石川信一さん・悠紀さん親子は「4月の豪雨では、畑の土が流されてキャベツも流されてしまった。キャベツの葉はデリケートなので強風にさらされると葉に傷がついたり、苗であれば根っこから抜けてしまうこともある」とキャベツ作りの難しさを語る。石川さんの畑では1シーズン5千ケースから6千ケース(約4万個)を収穫している。現在、収穫されているキャベツの種類は「金系201号」。早めに採れ、瑞々しく柔らかいという特徴がある。収穫時期が遅くなるにつれ硬くなるため「ぜひ早い時期に生食で食べてほしい」と、悠紀さんは地産地消を呼びかける。
区役所でも販売
毎年恒例の「わが町かながわ新鮮野菜市」が5月15日から7月17日まで、区役所別館1階区民ホールで開催される。地元で採れた野菜を区内の障害者作業所で働く人たちが販売。毎週水曜日午前10時半から午後0時15分まで(売り切れ次第終了)。(問)区政推進課【電話】045・411・7027
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