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神奈川区版 公開:2013年5月9日 エリアトップへ

池上小卒業生 「水辺の絵看板」制作 砂田川の保全呼びかけ

公開:2013年5月9日

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絵看板の前で笑顔の子どもたち
絵看板の前で笑顔の子どもたち

 菅田町内を流れる砂田川に懸る合流橋で5月3日、川の保全を呼びかける絵看板の除幕式が行われた。当日は絵看板を制作した池上小学校(菅沼伸一校長)の卒業生が駆けつけ、集まった近隣住民に作品を披露した。

 絵看板を制作したのは、今春卒業した池上小の元6年2組の児童たち。昨年11月から約4カ月、放課後などの限られた時間の中で表裏2枚の絵を完成させた。砂田川とコスモスに囲まれ、笑顔の子どもたちが描かれた道路側の絵には「みんなの笑顔の源はきれいな水の砂田川」、カラフルな水中と子どもの手が大人の手を握っている様子を描いた河川側の絵には「砂田川が生命をつなぐ人をつなぐ心をつなぐ」という言葉が添えられている。この言葉も児童たちが話し合いで決めたもので、除幕式では「きれいな川を見ると幸せになるからこの言葉を選びました」と紹介していた。

 砂田川の絵看板はこれまでに6枚設置されており、神奈川土木事務所(島田健治所長)の協力で近隣の小中学校の子どもたちが手がけてきた。今回、同校が絵看板を制作したきっかけは、総合学習の授業で学校近くを流れる砂田川について調べたこと。「地域のために何かできることはないか」と考えた児童たちを、砂田川水辺愛護会(田中揚子会長)が同会の清掃活動に誘い、7枚目の看板制作に至った。制作に携わった大関海晴くんは「これからも清掃活動を続けて、子どもたちが安全に遊べる川にしていきたい」と話していた。

一時はゴミの川に

 砂田川は、町内にある菅田いでと公園の湧水が源流の一つで、鳥山川と合流して鶴見川に入り、東京湾に流れ出ている。菅田・鳥山地域の灌漑用水として田畑を潤してきたが、上流部の宅地開発により生活廃水が流れ出て流域の住民が苦しんだため、河川改修が行われ1996年に現在の姿となった。しかし、不法投棄により5年後には再び河川が汚染されたため、砂田川水辺愛護会が発足。河川や周辺の花壇などの手入れをしてきた。現在は芝桜など四季折々の花が咲き、カニやザリガニ、アユなどが住む川に生まれ変わっている。田中会長は「子どものときの体験は大人になっても記憶に残るもの」と、今後も地域の子どもたちに呼びかけていくという。

両面に砂田川への思いを描いた
両面に砂田川への思いを描いた

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