神奈川大で山岳部に所属している安田あとりさん(人間科学部1年)がこのほど、日本代表として4年連続でIFSCボルダリングワールドカップ(W杯)のツアー戦に出場することが決まった。カナダ・トロント大会(6月1・2日)、アメリカ・ヴェイル大会(6月7・8日)の2大会に参戦し、年間ランキングで世界の強豪と競い合う。
神奈川大に通う安田さんは、今年の2月に行われた第8回ボルダリング・ジャパンカップ東京大会で、5位入賞し、W杯の日本代表に選出された。
ボルダリングとは、クライミングの一種でロープを使わずに3〜4mの壁を登る競技。山梨県笛吹市の出身の安田さんは、隣の甲府市にある小瀬スポーツ公園にクライミング用の壁ができたことがきっかけで、小学校5年生の時にボルダリングを始めた。すぐに夢中になり、当時は週5日練習していたという。1年後に出場した全日本ユースでいきなり優勝し、その2年後には世界ユース選手権に出場するなど、急成長を遂げてきた。ライバルなど周囲からは、「柔軟性が高く、登り方が上手い」と評される逸材だ。
神奈川大への進学は、クライミング施設があり、競技活動に対してもとても協力的であることから決意したという。また、将来の夢であるスポーツブランド設立に向けた勉強ができることも理由のひとつ。ボルダリングは、日本ではまだまだマイナーな競技の為、海外遠征は自己負担。現在は、関内にあるクライミングジムでアドバイザーのアルバイトをして遠征費を稼いでいる。
昨年は、米国ヴェイル大会で初めて準決勝に進出し16位だった。さらなる飛躍が期待される今大会に向け、「今年は体調も良いので最低でも予選通過、できれば決勝に残りたい」と抱負を語った。
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