先月20日、JR東神奈川駅前のトンネル手前で、遠征中の高校生を乗せたバスが高さ制限を示すゲートに衝突する事故が発生した。同ゲートでは、以前から同様の衝突事故が度々起きている。
東神奈川駅前トンネルは、国道15号線と国道1号線・県道12号線(横浜上麻生線)をつなぐ役割を果たしている。区役所や新横浜方面へ向かう車が利用するため、交通量が多い。事故は月に1、2回ほどの頻度で発生しており、その度に大きな渋滞が起きている。
今回のバス事故のように通行止めが起きた場合、15号線から1号線に移動するためには、青木橋か入江橋を迂回することになる。
区内道路の維持管理を行っている神奈川土木事務所では、これまで様々な事故防止対策を施してきた。ゲートへの注意看板設置のほか、15号線からトンネルまでの間に電光掲示板、標識、路面標示などで注意喚起を行っている。しかし、、抜本的な解決にはつながっていない。
回避困難が要因か
現場付近にある東神奈川駅前交番の松原茂巡査部長は、「以前に比べると減ってきているが、なくなる感じはしない」と話す。また、事故を起こすドライバーの多くは、トラックをレンタルで乗っている人だという。近隣住民からは、「駅前再開発によって見通しが悪くなったことにも、原因があるのではないか」といった声も聞かれた。駅前には、以前は立体駐輪場がなく、ロータリーがあった。そのため、トンネルの存在に早めに気付き、ロータリーを利用して回避することができたという。現在はそのようなスペースがないため、回避が難しいようだ。
解決策として、トンネル拡張や新規道路の建設が考えられるが、横浜市道路局の都市計画(1946年8月26日作成)上では、横浜上麻生線は国道15号線の神奈川2丁目交差点が起点。そこから、鉄道と立体交差をする形で現在の横浜上麻生線に道をつなげる予定となっている。しかし、横浜上麻生線の道路計画が最後に実行されたのは2002年10月。以来、同計画は進行していない。市道路局は、「道路建設事業は予算の関係上、市内の様々な道路計画の中で優先順位の高いものから着工されています。現時点で、横浜上麻生線がいつ着工できるかは不明です」としている。
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