神奈川区歯科医師会の会長として歯の健康を推進している 西山 潔さん 大口通在住 55歳
親子3代、地域へ恩返し
○…7月1日付で第35代会長に就任し、約140人の会員を引っ張る。「歴代の会長が続けてきた取り組みを継続させていくだけでも大変なこと。プレッシャーも感じている」。区民まつりでの無料検診や11月の歯と口の健康週間に合わせた事業などを通して、歯科医療による地域貢献に励む同会。「病院・行政・介護などと連携して、地域の医療ネットワークを強くしていきたい」と意気込む。
○…大口通にある西山歯科医院の3代目。父と祖父も会長職を務めてきた。2人の背中を見て育ち、「困った患者さんが喜ぶ姿を見て『親父かっこいいな』とあこがれた」と、診療所を継ぐ意識は自然と芽生えた。大学在学中は勉強漬けかと思いきや、「体育会では少林寺拳法、弟たちとはロックバンドを組んでギターを弾いた」。弟はロックバンド・ハウンドドッグの元ギタリストで、一緒に同グループの前座を務めたこともあった。
○…2年間の大学病院勤務を経て実家に戻り、25年間にわたり父と二人三脚で歯科医療に携わった。「『(最新医療など)これまで教わってきたことが一番』と思っていた自分に、患者への思いやりやコミュニケーションの大切さを父が教えてくれた」と感慨深げにうなずく。生まれ育った場所で、小さい頃から付き合いのある知り合いが診療所に通う。感謝されたときの喜びは計り知れず「自分を育ててくれた地域へ恩返しをしたい」という思いはずっと変わらない。
○…時間を見つけては弟のライブに足を運ぶほどロック好き。携帯電話には2人の愛娘を撮った写真がいっぱい。一緒に野球観戦する仲良し親子だが「嫌われちゃうのは嫌だな」と父親らしい悩みも。「組織のさらなる周知と同時に、会員を増やしていくことが必要だと感じている」と、区民の健康を支える上での課題を指摘。「地域に愛され信頼される会にしていきたい」と組織の将来を見据えるハートはアツい。
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