神奈川区防犯協会(関口力会長)と神奈川区安全・安心まちづくり推進協議会(同)、神奈川警察署(秋葉弘幸署長)は10月11日、神奈川公会堂で「地域安全のつどい」を行った。これは「安全・安心まちづくり旬間」(10月11日〜20日)に合わせた防犯イベント。地域住民ら約400人が参加し、犯罪状況に関する講話や振り込め詐欺の寸劇などで防犯を訴えた。
会場では防犯功労者への感謝状贈呈のほか、同署生活安全課渡辺伸吾係長による防犯講話、神奈川区女性防犯隊会長による決意表明が行われた。
区内の犯罪発生状況は、2004年をピークに昨年まで8年連続減少している。関口会長は「これは区民一人ひとりの取り組みの結果。しかし、今年は振り込め詐欺が多くなっている。こちらにも力を入れていきたい」とあいさつした。
この日は川名薫区長も出席。昨年行った区民意識調査の「重要な地域活動」という項目の回答で「交通安全防犯活動」が2番目に多く挙がっていたことを話し、「防犯には地域の目、ふれあいが一番大切」と訴えた。
第2部では、横浜創英中学・高等学校の吹奏楽部がコンサートで会場を大いに盛り上げた。
課題は振り込め詐欺
犯罪件数の総数は減ってきているものの、今年に入ってから急増しているのが「振り込め詐欺」だ。今年に入ってから既に、28件の被害が確認されている。これは、昨年の同時期と比べ17件の増加。被害総額は約7千300万円に上る。振り込め詐欺は県下全域で増加しており、発生件数は約800件で、被害額は約28億円となっている。
同署では、対応策として振り込め詐欺防止を訴えるビラを作成し、独居高齢者世帯に配布している。生活安全課では「電話に貼り、もし詐欺の電話が来た時にはこれを見て思い留まってほしい」と話している。
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