神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2013年12月12日 エリアトップへ

全国学力テスト 市、成績公表を継続 学校序列化には警戒感

公開:2013年12月12日

  • LINE
  • hatena

 小6と中3を対象に毎年4月に行われている全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、文部科学省は11月29日、学校別の成績公表を来年度から市町村教育委員会の判断で認めることを発表した。横浜市教委では、すでに2007年度から調査結果を公表しており、「さらなる教育改善に生かす」と公表継続の意向を示している。

 全国学力テストについて、文科省が方針転換を行った。来年度の実施要領の見直しは、これまで禁じてきた学校別の成績公表に関するもので、市町村教委は学校別の結果を公表でき、都道府県教委は市町村別の結果公表も可能となる。

 文科省が学校別の成績公表を禁じていたのは、学校の序列化や過度な競争を助長しかねないとの懸念からだ。一方で、保護者からは「子どもの通う学校の学力水準を知りたい」という要望も少なくなかった。

結果分析を重視

 学校別成績の公表をめぐっては、実施要領に法的な拘束力がなく、全国各地で社会問題となっていた。横浜市教委は、現行テストの開始当初(07年)から市全体の調査結果を公表し、各学校も「学校だより」やホームページなどで公表している。横浜市立小学校長会の角野公利会長(中区北方小学校長)は「これまでも各学校で公表してきたが、学校別の順位付けはしていない」と話す。

 文科省が学校別成績公表を認めたことを受け、林文子市長は12月4日の定例記者会見で「授業改善の手立てとして、保護者や地域に対する説明責任が重要だ」と改めて正当性を主張し、「過度な競争や序列化は防ぐべきだ」と述べた。来年度の学力テストは4月22日。市教委は例年通り、8月に分析結果を公表する予定だ。同指導企画課は「単に数値を公表するのではなく、調査結果の分析を踏まえ、課題に対する改善方策を示すことが大切だ」としている。

神奈川区版のトップニュース最新6

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

清掃活動が100回目

反町駅前通り商店街

清掃活動が100回目

長年の社会貢献が節目

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

受賞翌日に子安小へ

プリツカー賞山本理顕さん

受賞翌日に子安小へ

自身の「作品」審査員に説明

3月21日

学生と食品ロス削減へ

区内企業

学生と食品ロス削減へ

横浜国大生と弁当考案

3月14日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook