男女共同参画貢献表彰 「親がめ」が推進賞に 地域ぐるみの子育て評価
NPO法人「親がめ」(山根誠理事長)がこのほど、横浜市の男女共同参画貢献表彰で推進賞に選ばれた。同法人は神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」を運営。男性の育児参加イベントを企画するなど、地域全体で子育て支援を推進したことが評価された。3月18日には、ワークピア横浜で林文子市長から表彰を受ける。
同表彰は、男女共同参画社会の実現に向けて積極的に取り組み、身近な地域で地道な活動を積み重ねてきた人や団体を称えるものとして創設された。3回目となる今回は、親がめのほか、功労大賞2人と推進賞1人が受賞した。18日に表彰式が行われる予定。
親子のたまり場区内で44カ所に
親がめは「子どもがいきいきと過ごし、育ち合っていける地域社会の実現」を目指し活動している。神奈川区が2000年に、地域の子育てグループの代表者らと「親がめ会議」を発足したことが契機。柱となる「すくすくかめっ子事業」では、乳幼児とその保護者、地域の人が集う「親子のたまり場」を区内全域・44カ所まで広げたほか、事業の担い手(ボランティア)向けの研修会や交流会を定期的に実施するなど、地域全体で子育て家庭を支える活動に取り組む。また、07年には法人格を取得し、区地域子育て支援拠点「かなーちえ」の運営も担うことになった。同拠点では「子育て情報の集中と発信」を掲げ、女性の就労支援に注力する一方で、父親参加型のイベントを企画するなど、男性の育児参加にも積極的に取り組んでいる。
今回の受賞は、こうした先駆的な地域での子育て支援事業が評価されたものだ。長年に渡り子育て支援に携わっている山根理事長は「区社会福祉協議会やボランティアなどの支えがあって受賞できた」と喜ぶ。発足当時の赤ちゃんが、現在では事業の担い手として活躍しているという。「子育てを地域で支える循環システムができつつある。今後は青少年の居場所づくりにも取り組みたい」と抱負を語った。
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