反町公園 シンボルの噴水を撤去 広場として再整備
神奈川区役所向かいにある反町公園で、改修工事が行われている。工事は3月末に完了予定。植木周りのアスファルト舗装改修などのほか、1963年の開園当時から形を変え区民に親しまれてきたシンボルとも言える噴水が取り壊され、新たに広場として整備される。
反町公園は、今年に入ってから本格的に工事が始まっている。園内各所の排水工事や桜の根上がりした部分のアスファルト補修などが進められている中で、公園のシンボルでもある「森の噴水」も工事対象となり、取り壊されて広場に生まれ変わる。
公園を管理する市環境創造局によると、噴水施設の一部は残しながら、撤去部分をアスファルト舗装。花壇が設置され、訪れた人が腰かけて一息つけるような空間に仕上がる予定だ。取り壊しは、噴水施設の老朽化と水質を管理するための維持管理費の増加でやむなく決めたという。もともと「森の噴水」という名称だったが、担当者は「現在のところ名称をつける予定はない」としている。
子どもと噴水で遊んだことのある区内在住の男性からは「もともとコンクリートばかりで自然の少ない公園だったので、噴水を眺めたり遊べなくなるのはとても寂しい」と、惜しまれる声もあった。
昔は遊園地だった
反町公園は、太平洋戦争後の戦災復興都市計画公園の一つとして1963年3月に開園した。2万4130平方メートルの広大な敷地には当時、大小2つの円池を4段の滝でつないだ大噴水があり、480本の噴水ノズルは4パターンに変化、最大で毎分約230tもの噴水量だったという。
また、民間企業の管理運営によるジェットコースターやローラースケート場兼スイミングプール、ゴーカート、バッティングセンターなどの遊戯施設もあり、当時は多くの家族連れでにぎわった。今回撤去された噴水の姿になったのは1988年。
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