ふれあいバス 三ツ沢にルート変更 住民唯一の「足」復活
生活支援バスとして交通空白地域を走る市営バス「ふれあいバス」の神奈川区内を走る路線が、このほどルート変更された。バスはこれまで神大寺周辺を通っていたが、区役所や東神奈川駅へのアクセスが不便な三ツ沢地区の住民からの強い要望により国道1号線を通ることになった。
ふれあいバスは、最寄りのバス停まで距離があったり、病院・買い物・公共施設へのアクセスが不便な地域を対象に、日中車庫に戻ってきた車両を使って一日数本運行しているもの。現在、市内で5路線が運行している。
緑車庫を出発して神奈川区内を通るふれあいバスは、これまで三枚町から神大寺、東神奈川駅西口を経由して横浜駅西口までをつないでいた。今回のルート変更では、三枚町から片倉町入口交差点を通って国道1号線に入り、反町を越えて東神奈川駅西口に至るルートとなった。
7年越しの実現
三ツ沢に住む住民たちは、区役所や東神奈川駅への唯一の足となっていた路線が2007年に廃止されて以来、横浜駅方面行きのバスを泉町で降りて、徒歩で向かっている。泉町から東神奈川駅までは約1・2Km。高齢者にとってその道のりは長く、三ツ沢地区連合町内会の田中政一会長も「とても不便だった」と話す。そこで田中会長や各町内会長らが2年前から市交通局と協議を重ねた結果、ふれあいバスの三ツ沢・東神奈川駅方面へのルート変更が実現した。
一方、廃止となった神大寺を経由するルートについて、交通局は「廃止ルートとほとんど同じ路線があるので、それほど影響はない」とみている。
ふれあいバスは、往復で午前1本・午後1本の計2本。新ルートでの運行初日となった3月29日は、片道1本で約35人の利用があり、新ルートからの利用は10人ほどだったという。「今後は認知度を高めるための努力をしていきたい」と交通局。田中会長も「みんなで利用していきたい」と話している。
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