神奈川警察署 貸切バスで事故ゼロ啓発 高齢者集めツアー企画
高齢者の交通事故を防ごうと、神奈川警察署(長澤嘉信所長)は「交通事故死ゼロを目指す日」の4月10日、神奈川区老人クラブ連合会(田中隆博会長)の代表者らを招いて「交通安全バスツアー」を実施した。
この交通安全バスツアーは、春の全国交通安全期間中に実施される「交通事故ゼロを目指す日」キャンペーンの一環として行われたもの。昨年の神奈川区内における高齢者の事故は205件で、全体の約25%を占める。こうした現状を踏まえ、神奈川警察署は、相鉄バス(株)横浜営業所とともにツアーを主催。当日は、シルバーリーダー18人のほか、神奈川交通安全協会、神奈川安全運転管理者会、神奈川区防犯協会ら7団体33人が参加した。
昨年の区内の死亡事故は7件7人。今回のコースは、実際の交通事故現場5カ所を巡るものとなった。「カーブでは速度を落とせ」「慣れた道こそ注意が必要だ」「バイク用エアバックの着用を」など、交通課の署員から事故状況とその防止策が述べられると、参加者は神妙な面持ちでメモを取っていた。
さらに、バス内には神奈川県警のゆるキャラ「腰永小百合」さんも登場。生活安全課の署員と「オレオレ詐欺」の寸劇を演じ、「電話でお金を要求する息子や孫は詐欺です」と訴えた。
山内埠頭では、ダミー人形を使用した巻き込み実験も行われた。
老人クラブの田中会長は「今回は被害者視点のツアーだったが、加害者になりうることも忘れてはいけない」と話していた。長澤署長は「交通事故死は減少傾向にあるが、ゼロではない。見たこと感じたことを地域で伝えてほしい」と呼びかけていた。
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