県立神奈川総合高校(市川陽一校長)エコ局が、「第21回横浜環境活動賞」の実践賞(児童・生徒・学生の部)を受賞した。生徒自らが企画・運営する「環境シンポジウム」の開催や、校内に向けた省エネの呼びかけなどの取り組みが評価された。
エコ局は、同校の生徒会本部の一部組織。3年生9人は4月に引退しており、現在は5人のメンバーで校内の環境保護に対する意識向上と啓蒙を目的に活動している。
直談判で講師依頼
受賞の決め手は、生徒たちの発案で企画・運営する「環境シンポジウム」の取り組みだ。エコ局の生徒たちは昨年12月に、東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ」を訪れ、講師役を直談判。それぞれの人脈なども駆使し、3月に行われた同シンポジウムには、企業やNPO法人など19団体を招き、各教室で「震災のがれき処理」「動物保護」「自然エネルギー」などのテーマで環境授業が行われた。
環境シンポジウムをやりたくて同校に入学したという歌川すみれさんは、「いかに環境問題を意識し続けてもらえるかが課題です」と話す。今回の反省をいかそうと、図書室の中に環境関連本コーナーを設けた。
エコ局では、エコキャップ運動も行っており、昨年は3万6千個を回収。また、『エコタイムス』の発行や古紙の中から裏の白い紙を集め、印刷室に届けることも実践。10階建ての同校のエレベーターでは、上下4階について歩くことを推奨する「『カイダンズ』しよう」と描かれた標語や、クールビズを呼びかけるポスターなどが貼られている。
サポート役として携わってきた由井史子教諭は「受賞は、自主的に頑張っている生徒たちの励みになる」と目を細める。
同賞は、環境活動を積極的に行っているものを表彰するもので、今年は18団体が選ばれた。
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