神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2014年5月15日 エリアトップへ

業務負担増など背景に 横浜市 民生委充足率が過去最低

公開:2014年5月15日

  • LINE
  • hatena

 市内の民生委員・児童委員の不足状態が続いている。定員に対する現員数を示す充足率がこのほど、過去最低となった昨年末の95・0%を更新し、94・7%となった。背景には地域課題の多様化による負担増などを敬遠する動きがあるとみられる。

 民生委員は児童委員を兼ねる地方公務員。自治会などが推薦し、厚労省が委嘱。3年ごとに一斉改選する。任期中は地域の世話役として高齢者や障害者、子育てなど援助を必要とする住民と行政を繋ぐ役割を担う。

 市は200から440世帯に一人を置く計算で、4640人(うち主任児童委員522人を含む)を定数としているが、現員数は4394人(うち主任児童委員は491人)。充足率は94・7%となった(4月1日現在)。充足率は過去10年、増減を繰り返しているが、市が実施する半年ごとの集計では昨年から低下傾向が続いている。

児童虐待など問題多様化

 充足率低下の背景としては、「地域課題の多様化による業務の複雑化」や「地域コミュニティの希薄化による活動の困難性」などを担い手が敬遠していると見る動きもある。最近では児童虐待や就労相談など扱う案件が多岐に渡り、専門性が求められるケースもあるという。市内で民生委員を2期務める女性は「困っている人の力になる大切な仕事。若い人がなってくれたらいいと思うが、中々難しい」と話す。地域交流が希薄な地域では援助を必要とする人を把握することが難しい場合もあるという。また、民生委員を推薦する自治会からは「色々な案件に対応できる人を探すのが大変。地域での人脈などを加味するとどうしても年配の人になる」との声もあがる。

 市は「負担増にならないよう行政と市民生委員児童委員協議会事務局のある市社協、各区の民生委員代表の方々と課題把握のための話し合いを始めた」と話す。民生委員制度を周知することで新たな担い手を確保していこうという動きもある。全国の民児協からなる全国民生委員児童委員連合会では5月18日までの1週間を「活動強化週間」とし、各地でPR活動を行う。「まずは知ってもらうことが重要。多くの人に理解深めてもらえれば」と話している。

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook