横浜市立浦島小学校(佐野美春校長・児童数426人)で7月10日、第94回開校記念式が行われた。今年の記念式には、毎年同窓会を続けている1956(昭和31)年の卒業生が招かれた。5人はそれぞれ58年前の思い出を語るなど、児童らと交流を深めた。
同校では、学校の歴史に関心を持ち「浦小」の一員としての自覚(愛校心)を育もうと、様々な取り組みを行っている。
その一環として開校記念式に招いたのは、56年に卒業した「昭和31年卒業生会」の小泉英夫さん・澤野登美男さん・武蔵野嗣孝さん・高木八郎さん・小林ちかねさんの5人。当時6年1組の同級生だった小泉さんたちは、小林さんの呼びかけで96年から毎年、全国各地から20人近くが集まる同窓会を行っている。
今回の講話は、今年の同窓会の会場を母校にしようと浦島小を訪れた同会に、佐野校長が持ちかけたことで実現した。
「全校児童は3千人いた」
卒業生らは、全校児童が集まる体育館に拍手で迎えられた。「竹馬や竿など何でも自分で作った」「家族旅行なんて無い時代。臨海学校が楽しみだった」「子安浜ではシャコ漁が盛んで、家族総出で手伝っていた」など、壇上に登った5人は、プロジェクターなどを使いながら、58年前の学校生活などを話した。
講話の後、4年生との質疑応答が行われた。児童からは「(学校のシンボルである)亀型すべり台は昔からあったのですか」「クラスは何人いたのですか」など、現在と比較する質問が相次いだ。児童らは、50〜55人学級で1学年9クラスあったことや、すべり台が32(昭和7)年に落成されたことを知り、驚いていた。
佐野校長は「先輩たちがいたからこそ今の浦島小があることを知り、感謝の心を学んでほしい」と期待を込めていた。
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