NPO法人横浜かもめanimaクラブの理事長としてスポーツ振興に努める 堤 文治さん 神大寺在住 73歳
スポーツで地域活性を
○…代表を務める「横浜かもめスポーツクラブ」は、自宅兼事務所のある南神大寺団地が建設された1974年に発足した。現在は5歳から50代までの約80人が所属。主な活動は、Jリーガーを輩出した実績のあるサッカークラブの運営だ。さらに、3つの小学校で週1回ずつ「放課後スポーツ教室」も開催。07年には、総合型スポーツクラブとしてNPO法人を設立し、乗馬やカヌー、スキーなどの恒例企画や、ヨガや健康体操などの大人向け教室まで幅を広げている。
○…東京生まれ、戦火を逃れるように一家で中山へやってきた。幼かったが、横浜大空襲の記憶は今も鮮明だ。「焼夷弾が落ち、横浜方面は真っ赤だった」。少年時代は日が暮れるまで遊び、夜は勉強に励んだ。卒業式では総代を務め、浅野中に進学。文武両道を目指し、卓球に汗を流した。高校では再建されたサッカー部の一員となった。「強豪だった野球部の陰でひっそり活動していた」と笑う。
○…教員を志し、横浜国大教育学科へ進んだ。サッカー部に所属しつつ、学生運動にも積極的に関わった。「これで教員になる可能性はなくなったが、悔いはない」と振り返る。手に職をつけようと溶接学校を経て製造業社(現IHI)に就職。約20年間、造船や原子力分野で腕をふるったが、大ケガやサッカークラブが忙しくなってきたこともあり独立を決意。60歳まで自宅で塾を営んでいた。
○…1女1男に恵まれた。サッカーはもちろん、合気道やゴルフもこなすスポーツマンだ。趣味はカラオケ。「十八番は春日八郎さんや三橋美智也さんのヒット曲だね」と微笑む。モットーは「苦しい時にも弱音をはかない」。子どもたちにもそう指導してきた。区内には総合型地域スポーツクラブが5つある。来年2月には合同イベントを開催予定だ。「スポーツを通じて交流を深め、地域を活性化していきたい」と抱負を語った。
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