生涯学習講座の受講生が母体となって発足した「防災塾・だるま」(荏本孝久塾長)が10年目を迎えた。同団体は毎月1回、防災情報の共有化とネットワーク構築を目的に、勉強会「防災まちづくり談義の会」を神奈川大学内で行っている。24日には、9周年記念講演会が開催される。
生涯学習講座の受講生らが発足
2005年春、地域防災について学ぶ神奈川区主催の生涯学習講座が行われた。講座終了後、受講生など約10人が「防災まちづくり談義を楽しむ会」を立ち上げ、防災情報の共有化をテーマにした勉強会をスタートさせた。回を重ねる中で、交わされた意見や課題を実践活動に移そうと、翌06年に「防災塾・だるま」を発足し、会の名称も「防災まちづくり談義の会」と改めた。
防災・減災の人的拠点として
活動の柱は、毎月1回行われる神奈川大学での定例会だ。会員によるレポート発表と専門家らを招いた講演会を継続しており、昨年9月には、通算回数が100回を超えた。
会員は、大学・行政・自主防災組織・ボランティア組織など防災に関心のある市民らで、現在は約100人まで増加。交流の場としての側面もあり、防災・減災ネットワークの人的拠点となっている。その他、人材養成講座の企画運営や学校・地域への講師派遣、震災被災地での交流も行っている。
10年目を迎えた同団体は10月24日午後6時から7時30分まで、9周年記念講演会(第112回防災まちづくり談義の会)を神奈川大学横浜キャンパス7号館734号室で開催する。当日は、砂防フロンティア整備推進機構の井上公夫氏が「歴史的大規模土砂災害の事例」について紹介する。参加無料。
同団体の池田邦昭副塾長は「事前に災害について学ぶことが大切。防災・減災情報を共有して、災害に備える知恵と工夫を地域に根付かせていきたい」と話している。
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