神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2014年10月23日 エリアトップへ

振り込め詐欺 多様な手口、被害減らず 安全のつどいで報告

社会

公開:2014年10月23日

  • LINE
  • hatena

 神奈川公会堂で10月14日、「神奈川区地域安全のつどい」が行われた。振り込め詐欺についての講話では、オレオレ詐欺や還付金詐欺による被害が後を絶たず、前年に匹敵する勢いで発生していることが浮き彫りとなった。

 今年も地域住民をはじめ、警察署や行政関係者らが集まり、各団体から防犯についての発表などがあった。防犯講話では島要生活安全課長が登壇し、振り込め詐欺の手口や区内での事例・注意点などについて解説。来場者は真剣な面持ちでメモを取りながら耳を傾けていた。

被害額7300万円

 10月15日現在、神奈川区内で発生した振り込め詐欺は23件。被害額にして約7300万円に上る。市内で既に50件以上発生している地域もあるとはいえ、昨年1年間で発生した33件に並ぶ可能性もあり油断できない状況だ。手口として、息子などをかたってだまし取る「オレオレ詐欺」が依然として多いと同時に、行政職員などをかたる「還付金詐欺」が増加。生活安全課は「なかなか検挙が追いつかない」と頭を悩ます。

意識向上で効果も

 一方、被害を未然に防いだ件数も23件(約7800万円)で、「振り込め詐欺に対する各金融機関の意識が高まっている効果ではないか」と分析する。今年に入って3件の振り込め詐欺を阻止した横浜新子安郵便局の大川貴之局長は「土地柄か、以前港北区で勤務していた時と比べても頻発していて驚いている。その分局員の意識は高く、お客様が気軽に話せる関係づくりに注力している」と話す。

 5月末には、タクシー運転手が阻止した例もあった。三和交通神奈川=菅田町=の仲出川竹雄さんは、乗車した高齢の女性から「息子が事業に失敗したから知人にお金を渡しに行く」と聞いて警察に通報。「家族のことを聞くのは失礼だと思ったが、典型的な手口だった」と振り返る。

 また、振り込め詐欺防止モデル地区の片倉地区連合自治会のように、防犯座談会や老人会の会合で署員を招いて講話を行うなど、防止活動に積極的に取り組んでいる地域もある。生活安全課は「素人が手を染める模倣犯も増えている」と警戒を呼びかけている。

神奈川区版のトップニュース最新6

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook