菅田地区社会福祉協議会(河原史郎会長=今号人物風土記で紹介)が11月21日、日比谷公会堂で開催された平成26年度全国福祉大会で優良活動表彰を受賞した。最も評価されたのは、定年退職者らが地域の困りごとを解決する仕組み「菅田安心ボランティア」だ。
菅田地区は、区内の他地区と比べて高齢者の独居や夫婦だけの世帯が多く、日常生活での支援を必要とする世帯が多い。そこで、同地区社協では数年前から、「ご近所づきあい」のような住民同士の力で共助していくシステムの構築を模索していた。
2011年11月、菅田地域ケアプラザで初のボランティア講座を開講。区役所や地区連合自治会の支援を受け翌年9月、同地区社協とケアプラザが他地区に先駆け「菅田安心ボランティア」を立ち上げた。発足メンバーには、在宅支援者としての基礎を学んだ定年退職者ら14人の受講者が名乗りを上げた。
昨年1年間で73件
現在はボランティアが25人に増加し、高齢者や体の不自由な人などの生活上の困りごとを解決している。昨年1年間に73件。半数以上が「庭の手入れ」だった。材料費と手間賃程度で依頼できるが、プロではないので、大掛かりな作業については専門業者を紹介するという。
また、同地区社協では昨年から「住民支え合いマップ作り」にも取り組むなど、以前から活発だった見守り活動をより深めている。さらに、この支え合いマップの「ご近所」の単位である50世帯を目安に、憩いの場「青空サロン」の立ち上げも順次進めている。
市内で唯一
そうした日頃の活動が評価され、市内の252地区社協の中で唯一、全国社会福祉大会の場で表彰された。河原会長は「横浜市を代表してこのような名誉ある表彰を受けることができ、身が引き締まる思いです。今後も菅田地区の福祉推進にむけて全力で取り組んでいきたい」と喜んでいた。
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