反町駅周辺で配られているフリーペーパー『反町ジャム』。年齢も地域も異なる大学生らが集まり、毎号企画したテーマをもとに様々な切り口から反町の魅力や面白さを探り、手軽なA5冊子にまとめて発信している。
『反町ジャム』は季節ごとに発行され、毎号企画を変えて反町の魅力を伝えている。取材協力した店舗などで配布されている他、反町でのイベントで約1千〜2千部を配布。白を基調に黒字で書かれたタイトルと、ジャムを連想させる瓶を使った写真が印象的で、雑誌のような洗練されたデザインだ。名称には〈音楽のジャムセッションのように、人と人との新たな出会いがもたらすもの〉〈果物のジャムを作るように、じっくりと育んでいくもの〉といった思いが込められている。
補助金で制作1月に第1号
冊子は、反町駅前ふれあいサロン運営委員会が支援を受ける区地域運営補助金(かながわ地域スクラム事業)で作られている。制作には、神奈川区に特化したまちづくりに取り組むボランティア団体「神奈川区魅力さかせ隊」の大学生ら5人が携わる。同団体は20年弱にわたり、入江川流域での街歩きイベントや東横フラワー緑道でのジョギングイベントなどを企画し、神奈川区の魅力を伝えてきた。その発信力を買われ、昨年8月頃に運営委員会から依頼を受け、10月に第0号を発行。今年1月に第1号を発行した。
まちの声拾いつつ新たな視点で提案
学生時代から活動に携わっており、建築会社に勤める重村英彦さん(茅ヶ崎市在住)は「横浜にはないセンスとアットホームな雰囲気を併せ持つ」と、反町に住んでいないからこそ感じた魅力を語る。そんな視点から”教えたいけど教えたくないお店”をテーマに、第0号ではバーなどを紹介。好評を得た反面、子育て世代からの「行きづらい」という声もあったため、第1号では世代問わず楽しめるような公園や飲食店、知る人ぞ知る抜け道などをマスにした「反町を知るためのスゴロク」を企画した。掲載されたカフェのオーナーは「お客さんの評判も良い。面白い企画で反町を盛り上げてくれるのは嬉しい」と期待を寄せる。
表紙デザインも手がけた、早稲田大学3年の渡邊優香さん(青葉区在住)は「反町の魅力をより感じてもらうために、提案型の冊子作りを心がけたい」と、反町エリアのブランド力形成に一役買いたいという熱意をのぞかせる。現在は春先の完成をめどに、第2号の企画を練っている。
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