新署長として神奈川区の安全・安心に尽くす 森田 清さん 神奈川消防署長 55歳
チームプレーで震災対策
○…4月1日付で着任。神奈川消防署での勤務は3回目で、「町内会や消防団の皆さんと再会できるのが今から楽しみ」と笑顔をみせる。一つの区を預かる署長職に初めて就き、「昔ながらの町が残る神奈川区で、私たち職員や区民の皆さんがどう備えておくべきかを理解した上で取り組みんでいきたい」と、職員・消防団員555人とともに神奈川区の安全・安心に尽くしていく。
○…幼い頃から空を見上げ飛行機や宇宙に想いを馳せた。忘れもしない小学5年の夏休み。「テレビ画面の向こうでアポロ11号が月面着陸する姿に、夜中まで釘づけだった」と懐かしむ。高校卒業後、あこがれの航空自衛隊に入隊。しかし、受験勉強に打ち込んだ代償は大きく、視力が低下。やむなく大学進学の道を選んだ。「機械工学を学んだが、サッカーや陸上競技に夢中だった」と苦笑いする。
○…高校OBが横浜消防に勤務していたことがきっかけで、1982年に入庁。入江町出張所長時代に阪神淡路大震災、消防訓練センター教育課長時代に東日本大震災を経験した。しかし、現地へ赴く機会がなかったため「被災地の役に立ちたいという気持ちが日増しに募った」と休日ごとに東北を訪れ、除染などの支援活動に参加。ボランティアバスのリーダーも務めた。所長として3月まで勤めた市民防災センターは現在、改修工事中。自ら基本設計と実施設計を行うほど、震災対策への思いは強い。
○…小学4年から45年続けているサッカー。休日はシニアリーグに参加し、元プロサッカー選手らと一緒に汗を流すのが楽しみだ。今週末は愛娘の結婚式。「消防音楽隊の女性メンバーの結婚式はどれも泣いた。娘のときはどうかな」と笑う。地震被害想定ワーストの区を任された署長として「団員の確保、区民への自助共助の周知、職員の意識向上を進めていく」と、得意のチームプレーで震災対策に取り組んでいく。
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