区内の自治会町内会で初めて導入した青色パトロール専用車両を地域住民に披露しようと、片倉町大丸町内会(小野弘正会長/世帯数452)は4月19日、「青パト出発式」を大丸町内民間駐車場で開催した。会場には二宮智美神奈川区長をはじめ、堂腰康博中丸小学校長など地域関係者約100人が駆けつけ、青パトの「初仕事」を見届けた。
町内会を法人化
念願だった専用車の購入は、「青色防犯パトロール」を充実させようと、昨年8月に町内会を法人化したのがきっかけ。町内会名義で車両登録ができるようになったのを機に、日本財団の「青パト事業」へ応募。厳しい審査を通過し、このほど総額約170万円のうち130万円の補助が決まって実現したものだ。
日本財団の日高将博さんによると、同財団が助成する福祉車両は全国に3万台あるが、青パトはわずか180台だけだという。式典では「大丸町内会の取り組みを地域活動のリーダーとして認めた証です」と、車の鍵を青パト隊長である吉田興二郎副会長に贈呈した。
規制緩和受け10年前に開始
同町内会は一戸建てが立ち並ぶ住宅街だ。空き巣などの被害を防ごうと2001年に「防犯ボランティアの会」を結成。メンバー(12人)が歩きながらパトロールを始めたところ、翌年には、50件だった犯罪発生件数が25件になった。
そして05年4月、緊急車両と道路維持車両のみに許されていた青色回転灯装備の規制緩和を受けて、同町内会はどこよりも早く導入に動いた。徒歩組とは別に、警察署の講習を受けた4人(5台)が自家用車に青色回転灯をつけて町内のパトロールを開始。犯罪発生件数は徐々に減少し、ついに昨年度は0件となった。
40人体制で児童見守り
「自家用車を使わなければならない頃は、二の足を踏んでいました」。今回の専用車両の購入を知った多くの住人が講習に参加し、今年度は青パトボランティア40人(8台)体制が整った。これまで曜日を定めず夕方以降を中心に行っていたパトロールを、中丸小学校児童の登下校の時間帯にも拡大する予定。小野会長は「定点見守りにも力を入れていきたい」と抱負を語る。
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