高齢者の買い物に関する共通課題を解決しようと、新子安南部町内会(森田岩男会長・約2300世帯)と新子安北部自治会(山田齊会長・約500世帯)、子安台自治会(秋馬正弘会長・約800世帯)が主催して5月16日、南部町内会館で「移動マーケット」を行った。買い物難民だけではなく、引きこもり対策としても注目される取り組みだ。
雨の降る中、開店と同時に多くの地域住民が町内会館に押し寄せた。目当ては激安の衣料品や横浜産の新鮮野菜だ。近くに住む住人は「この辺は歩いて行けるお店が少ないので、『移動マーケット』は有り難い」と喜んでいた。
高齢者に照準
同地区はここ数年の間に多くのマンションが建設されており、65歳以上の高齢者の割合自体はそれほど高くない。一方で、かつて地域住民の日常的な買い物先として親しまれていた「子安台市場」の姿はなくなり、個人商店も約10年前に閉店。坂道が多い地域のため、古くから住み続ける高齢者の「買い物難民」化が共通課題となっていた。
そこで、神奈川区社会福祉協議会の呼びかけで、昨年秋に「新子安 買い物プロジェクト」を発足。3自治会町内会と地域ケアプラザ、大口通商店街、大手スーパーなどの関係者で「歩いて行ける買い物」について会議を重ねてきた。
引きこもり対策も
4回にわたる会議で浮き彫りとなったのが、独居高齢者が自宅に引きこもっている現状だった。3会長は「買い物だけなら宅配で充分な人もいる。この取り組みによって、地域住民の交流が増える場となれば」と口をそろえる。同自治会町内会はアンケートの結果を受け、今後もマーケットを定期的に開催する予定だという。
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