第62回NHK杯全国高校放送コンテストの神奈川大会決勝が6月14日に行われ、県立神奈川総合高校放送部の水落なぎささん(2年)と吉村麗花さん(3年)が全国大会初出場を決めた。今年に入って成長したという二人。「(決勝が行われる)NHKホールの舞台に立ちたい」と意気込む。
水落さんは朗読部門で優勝した。「今までで一番良い朗読ができた。楽しく上手に読むことができ、会場の皆さんに伝わったと思う」と笑顔を見せる。吉村さんはアナウンス部門で4位入賞。「緊張もあって心がこもってなかった」と悔いを残すも、「これで引退ではなく、再びチャンスがもらえて嬉しい」と慢心はない。
成長を実感
同校放送部は、過去に全国大会で決勝進出経験がある強豪校の一つ。フリーアナウンサー青柳秀侑(ひですけ)氏を講師に招き、アナウンスや朗読、番組制作に取り組む。
合唱部と掛け持ちしている水落さん。クラシックバレエも習っており、表現することが好きだという。顧問の長谷見英夫教諭は「昨年は鳴かず飛ばず。今大会の部内選考会で成長を感じた」と話し、水落さんは「点数よりも会場を魅了することを意識できるようになった」と自己分析。課題は高くなりがちな声のトーン。録音した声を聞いて調整を繰り返している。
吉村さんは、アナウンサーにあこがれて中学時代同様、放送部に入部。自他ともに認める真面目な性格で、「しいて言えば”諦めないこと”が私の強み。大会のたびに辞めたくなるが、続けたい気持ちが勝る」と話す。そんな先輩を水落さんは「以前は、上手だけど自分の中でまとまっていた。それが客席まで伝わってきた」と自分のことのように喜ぶ。吉村さんは「強く優しい読みを目指したい」と意欲をみせる。
「会場に届けたい」
全国大会まで1カ月を切った。「これ以上はないと言える読みをしたい」(水落さん)、「会場にいる全ての人に伝わる読みをしたい」(吉村さん)と、二人とも決勝進出を目指す。全国大会は7月21日から3日間、NHKホール=東京都渋谷区=などで行われる。
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