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神奈川区版 公開:2015年7月2日 エリアトップへ

古くからある旧家を活用してワークショップを行っている 高野啓子(ひろこ)さん 三ツ沢東町在住 50歳

公開:2015年7月2日

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旧家を「公民館」に

 ○…明治期に建てられた物置や池、井戸―。三ツ沢の住宅街の中に、まるでタイムスリップしたかのように佇む家屋がある。父が他界したのをきっかけに、昨年10月から生家で暮らす。「片づけをしているうちに、遺産を存続することが使命だと感じた」。仲間たちと旧家を使って地域交流をする「昭和レトロハウス保存計画」を開始した。このほど、樹齢数百年という梅の木でワークショップを実施。約100kgの実を収穫し梅干しなどを作った。夏休みには井戸水遊びを予定。

 ○…三人兄姉の末っ子。両親ともに教師で、幼い頃は祖父が背負う籠に入って畑へ。「草花を見ているだけで楽しかった」。三ツ沢小、松本中、白山高校では、俳優の阿部寛さんと同級生。「彼はとても真面目。実直な性格」と懐かしむ。ニューミュージックブームでギターを始め、かつて「音楽の甲子園」と呼ばれたバンドコンテストにも出場した。大学中退後、自称「季節労働者」として様々な仕事を経験しながら音楽活動を続けた。「勉強は嫌いだったけど、大型免許も取ったのよ」と笑う。

 ○…横浜で3人の子どもに恵まれた。千葉県木更津市に転居し、自然の中で社会性を身に付ける土曜学級「里山の学校」と出合う。「子どもたちの生き生きとした表情に感動した」。いつしか保護者から講師の立場となり、「畑のおばさん」として親しまれた。国際シンポジウムなどにも招かれる存在となった一方で、強迫性障害を発症。家庭では何もできない自分とのギャップに苦しんだ。

 ○…離婚し、旧友らに助けられながら「薬絶ち」を断行。現在は平穏に暮らせるようになり、「人生で今が一番楽しい」と話す。「三ツ沢貝塚」の存在を知らしめようと考古学を勉強中。「郷土の歴史を伝えるために石碑を建てたい」。参加者が運営に携わる文化施設「横浜ノイエ」の創設に向け歩き出した。「自然と歴史の公民館」が目標だ。

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