9月1日に開所した神奈川区在宅医療連携拠点のセンター長を務める 木村 光代(てるよ)さん 港北区在住 47歳
目指すは「まちの保健室」
○…区医師会が運営する在宅医療連携拠点のセンター長に就任。区役所などを介して届いた区民の医療相談に応じる。9月1日の開所以来、毎日相談が寄せられており、それらを様々な視点から総合的に判断してアドバイスする力が求められる。「『まちの保健室』のような気軽に相談できる場所として、相談者の気持ちに寄り添って”生活を支える医療”を提供したい」と意欲をみせる。
○…保土ケ谷区で生まれ育った。小学生のとき、母が他界。父は上星川の駅前で焼鳥屋を営んでいたため、姉と一緒に夕飯や学校へ持って行く弁当を作るのが日課だった。「自由に育ててくれたこともあってお気楽極楽な性格に育った」と寂しさは感じなかった。
○…母の見舞いで病院へ通っていた頃に看護師が優しくしてくれた思い出が、看護師の道へと導いた。看護学校での猛勉強の末、きっかけを与えてくれた県立がんセンターに入職。その後、結婚を機に退職したが、訪問看護の分野に興味を持ち、区内にある法人運営の訪問看護拠点に復帰した。「1年でセンター長を任されて。初めの10年は手探りで不十分だった」と悔しそうな表情をみせる。
○…「訪問看護に17年携わってきた経験を生かして、さらに仕事の幅を広げられると思った」。区医師会からのラブコールを受け、この春から同会運営の訪問看護拠点・居宅介護支援拠点のセンター長に。そして今月から在宅医療連携拠点の指揮もとる。「地域の介護・医療に関する仕組みには詳しいつもりだったけど、もっと勉強しないと」
○…仕事にストイックな反面、休日は愛犬の散歩や買い物をしてゆっくり過ごす。大学生の息子とは仲が良く、「私の母ほどじゃないけど自由に育ててきた」と微笑む。子育ても落ち着いた今、新たなフィールドを歩み始めたが課題は多い。「皆さんに利用してもらえるよう、訪問看護師を増やしたい」
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