結成メンバーとしてゴスペルクワイア15周年記念コンサートを企画する 近藤 美幸さん 松見町在住 51歳
「ソウル」を揺さぶられ
○…白幡町に練習拠点を置き、今回初めて神奈川公会堂で単独コンサートを開催するゴスペルクワイア「MM NON―STOP VOICES」。その結成メンバーとして、30代から60代まで12人の仲間を引っぱる。「結成からの15年をコンサートに込めたい」と、本番へ向け練習に熱が入る。パートはソプラノ。すらっとした長身をフルに使い身を乗り出して歌う姿は、一際輝いて見える。
○…東京都生まれ。小学生のとき、絶大な人気を誇ったフィンガー5に夢中になり、彼らが日本語カバーした洋楽アルバムに魅了された。「これがゴスペルへつながるルーツかも」と目を見開く。ベイシティローラーズから洋楽、そしてブラックミュージックへと関心が深まり、専門学校では英語を勉強。就職後、23歳で結婚。化粧品メーカーに勤める傍ら、新聞広告を見てカルチャースクールのゴスペル講座に参加した。
○…1年間の講座が終わり、講師との別れを惜しんだ25人で2000年、クワイアを立ち上げた。講師は肺がんを患い入院生活となったが、病棟へ足繁く通い指導を受けた。「先生と最後までとことん付き合って行こうと思った。それが今こうして15年続いている原動力かな」と話す。現在は2代目の講師を迎え、区内外のイベントに出演する。「週1日、夜の練習だけど毎回ほとんどが集まる。練習後にみんなで六角橋商店街をハシゴするのも楽しみの一つ」と笑う。
○…仕事を辞め、実父と義母の面倒をみる以外はほとんどゴスペル一筋だが、夫は黙って見守ってくれているという。「メンバーとはよく『みんなで一つ屋根の下、一緒に暮らしたいね』って話す」と、仲間は家族のような存在だ。新しく加わったメンバーも率先して支えてくれることが喜び。「私たちは他と違って特定の信仰がない団体だけど、ゴスペルへの思いはとても強い。音楽的に評価されるクワイアになりたい」
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