東日本大震災の津波により、青森県八戸市から米国オレゴン州に漂着した神社の鳥居の一部が4年半ぶりに日本へ帰ってきたことを記念し、10月1日に横浜ベイクォーターで着岸セレモニーが行われた。
特設会場には、アメリカ大使館関係者、八戸市・横浜市関係者、一時保管場所となっていたポートランド日本庭園関係者など約60人が列席。キャロライン・ケネディ駐日大使も駆けつける中、鶴岡八幡宮=鎌倉市=の神職による神事が執り行われた。
横浜港に先月到着
流されたのは、厳島神社にある2基の鳥居の最上部にあたる笠木2本。オレゴン州の海岸に2年かけて漂着後、ポートランド日本庭園で保管されていた。
現地調査の結果、2本とも同神社の笠木ということが判明した。協議を重ねた末、日本へ返還することで合意し9月中旬、横浜港に到着。25日から30日までベイクォーターで一般公開された。
社長の厚意で公開
同館で一般公開されたのは、運営会社である横浜ダイヤビルマネジメントの竹内和彦代表が笠木のことを聞きつけ、輸送に携わった上野トランステック=中区=に「できることがあれば協力したい」と連絡したことがきっかけ。偶然にもポートランドの魅力を発信するイベントを今年5月に開催していたこともあり、竹内代表は「当館が一端を支援でき大変誇りに思います」と喜んでいた。
セレモニーで「八戸で社に納まった姿を見られるのが楽しみ」と挨拶したケネディ駐日大使。笠木は故郷、八戸市に運ばれ修繕されたのち、来春に再建記念式典が行われる予定だという。
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