横浜で50年以上続く親父バンド「ザ・ジョーカーズ」のボーカルを務める 宮地 鎭之さん 神奈川在住 71歳
ヨコハマの姿、音楽で残す
○…前身となるバンドを含めると、半世紀以上にわたり横浜で活動を続けている「ザ・ジョーカーズ」。50〜70代のメンバーを引っ張り、練習のスケジュール調整からライブのチケット販売まで自分で行う。毎年Xマス直前にホテルで開くライブパーティーには、400人前後が来場。「7〜8割は10年以上、毎年来てくれている」と、1960年代に青春を謳歌した世代にとって年に一度の楽しみとなっているという。
○…幸ケ谷小、栗田谷中を卒業した地元っ子。日大藤沢高時代、音楽好きなクラスメートと出会ったのが音楽にのめり込むきっかけとなった。「授業を抜け出して日劇ウエスタンカーニバルを観に行ったりしたよ」と懐かしむ。大学2年のとき、のちのザ・ゴールデン・カップスでリーダーを務めた故・デイヴ平尾氏らと「ザ・サーフライダーズ」を結成。年間250日はライブハウスで演奏し、「これでも当時はジャニーズ系の顔でね。人生最大のモテ期だった」と笑う。
○…卒業後は地元、神奈川日産に就職。仕事が忙しくなかなか活動できなかったが、50歳のとき、メンバーの葬式で仲間と再会し、「ザ・ジョーカーズ」として再始動を果たした。以来、メンバーの半分が変わったが、7〜9人で年6回はステージに立つ。現在も出演依頼は増え続けており、「ステージに立って緊張するのは良いこと。ぶっつけ本番でも不思議とぴったりはまるんだよ」と腕を組みながらうなずく。
○…3女に恵まれ、孫は4人。家の距離が近く、週2回は遊びに来るため「あんまり顔出さないと電話しちゃう」と照れ笑い。定年後に派遣会社を買い、今は顧問として見守りながら妻と保険代理店業を営む。「バンドの活動は、妻がいなかったら続けられていない」と話す。年齢などを理由に活動を辞めることも考えたが、マイクを持てばまだまだ現役。「お客さんが喜んでくれるのが一番」
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