神奈川区内で12日、900万円の現金をだまし取られる振り込め詐欺被害が発生した。神奈川警察署(横田善信署長)によると、5月中旬以降、息子や孫を語った前兆電話が急増しており、区役所職員を装った還付金詐欺の手口も増えているという。
高額被害発生
区内の振り込め詐欺発生件数は、4月30日現在で2件・被害総額約104万円(前年5件・約968万円)と減少傾向にある。しかし、息子を語った前兆電話は後を絶たず、5月12日には、900万円の振り込め詐欺が発生した。
神奈川警察署管内では、この高額被害の発生以降、区内の高齢者を狙った詐欺電話が急増していることがわかった。
大口・白幡地区では16日、振り込め詐欺の前兆電話が多発した。犯人は息子を語り「会社の人から携帯電話を借りて電話している」などと言葉巧みに現金を要求してきたという。
翌17日には、菅田・三枚地区で、区役所職員を装った還付金詐欺の前兆電話が多発。犯人は「保険料の還付があります」などと語ってATMに誘い、携帯電話で操作を教えて送金させようとしたという。
熊本支援に注意
年々手口は巧妙になっており、「オレオレ」「還付金」のほか、最近では熊本地震に対する善意を狙った前兆電話もあるという。
こうした振り込め詐欺被害に歯止めをかけようと、担当する同署生活安全課では、偶数月の年金支給日に区内の金融機関を巡り、特に前兆電話の多いエリアには「注意喚起はがき」を郵送するなどの対策を講じている。島要課長は「電話でお金の話が出たら振り込め詐欺を疑って、もう一度、変わる前の電話番号に確認してほしい」と注意を呼びかけている。
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