神奈川消防署(武笠基和署長)はこのほど、横浜市民防災センター=沢渡=で体験学習をクラス単位で実施した小中学校に、修了証を発行することを決めた。区内の児童・生徒に防災センターの利用を促す狙いがあり、神奈川小学校(宮田肇子校長)で4年生3学級88人に修了証を手渡した。
神奈川消防署は7月10日に小学4年生の学年集会を訪問し、体験した児童へ修了証の贈呈式を行った。防災センターは昨年リニューアルしてから12万人以上が利用しており、体験型学習が効率的に行える施設となったことから小中学校の団体利用を促進している。これに伴い、神奈川消防署は5月23日、区内の小中学校に向けて教育活動での活用を求める通達を出した。
小学4年生の社会科では身近な地域を調べる学習の中で「消防のしごと」について学ぶ機会がある。区内では消防と学校の連携により、消防署員が学校に出向く「お出かけ防災教室」を実施してきた。
日頃から防災学習などで消防署と連携を深めてきた神奈川小学校は、消防の通達が出る前の段階から活用が進められ5月24日、4年生88人が防災センターに訪れた。当日は今後横浜を襲うことが予想される大地震についてストーリー仕立ての映像で再現する災害シアターの視聴や一般家庭をイメージした部屋の中に入り、地震や火災などの災害を音響や映像で知らせ、身を守るための動き方を学ぶ減災トレーニングルームなどを体験した。
「自分の身は自分で」
贈呈式当日、武笠署長は「防災センターで体験したことを忘れずに自分の身は自分で守る、災害時は協力することを心掛けてほしい」と呼びかけた。災害時に利用するペンライトと笛の記念品も贈った。宮田校長は「消防署長に来ていただくことで、子どもたちには印象に残る学習となった。今後も連携していきたい」と話した。
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